想い鳥日記(omoidori`s diary)

日々のつれづれを心のままに、想い人に捧ぐ

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

いきいき度チェックの信憑性

雑誌に載っていた、あなたの生き生き度診断である。 チェックする項目は15項目、 けっこう早起きの方である。 今の仕事はそれなりに面白い。 外食が好き。 部屋はきれいに片付いていることが多い。 初対面の人と会う時はドキドキする。 貯金は苦手。 暇を…

オーヘンリー短編集みたいな、自分だけ笑えない話

最近、少し離れた町の蚤の市に出店を始めた。 月に一度だけ小さなブースを借り、品物を並べて売るのである。 いろいろな人に会えてとても楽しい。 その場所に行くのにTime is money.が信条の私は、当然のように、高速道路を使っていた。 片道1660円である。 …

植物の持つ力

もう十年以上も前のことであるが、つかみ合いになった生徒に首を絞めつけられて、頸部挫傷で全治一か月になったことがある。自習時間の監督の際、立ち歩く問題児に注意して、生徒に逆ギレされたのだ。身に着けていた金のネックレスで頸部が5センチくらい切…

母の心配

先日、母を見舞った時、看護師さんがこんなことを言っていた。 「最近、夜もあまり眠れないようなんですよ。心配後事があるようです。家族には 言わないでほしいそうですが。」 ええっー。母が心配している。 そんなことは今まで一度もなかった。 母は心配を…

二種類のタイプ

30年以上、中学校の教師をやっていて、いろんな教師を見て来た。 彼らを大きく分けると二種類のタイプがあったと思う。 例えば、生徒指導という主に生徒の問題行動を扱う担当になった場合、ある教師は こう言った。 「家に帰ると、すぐに酒を飲むんよ。電…

下宿の前で

下宿の前で 風に祈る 蝶にも、スズメにも頼む どうぞ、この子をお願いします と 下宿の前で 風に祈る 息子の大学入学当時、下宿の前で、 こんな詩を読んだ。 もう、7,8年前のことになる。 そのめったに帰ってこない息子が、 今度のシルバーウィークに帰る…

「僕が四十二歳で脱サラして、妻と始めた小さな起業の物語」和田一郎著 を読んで

アマゾンで予約して以来、今か、今か、と待ちに待っていたICHIROYA代表 和田一郎さんの新刊書がやっと届いた。 「僕が四十二歳で脱サラして妻と始めた小さな起業の物語」(自分のビジネスを始めたい人に贈る二十のエピソード)である。 前作同様、夢中になっ…

何度も同じことばかり言うな!

母の入院はいつも同じ病院で、今回で5度目になる。 そのたびに、毎回同じ書類を何枚も書くのが、ほんと、面倒くさい。 入院誓約書 外部からの問い合わせへの対処の仕方。 病室の料金への了承。 など、など、など、 毎回,同じ書類に署名、捺印を繰り返し、…

長寿の悲しみ

87歳になる母は、大腿骨の骨折以来ほぼ寝たきり状態である。移動は車椅子を使い、最近は一人で立つこともできない。車に乗せることも困難になりつつある。 しかるに、母とほぼ同年代、86歳になる知り合いの婦人は、未だに大きな荷物を一人で持ってバスに…

風呂場でパンツを盗まれた

ある踊りの指導者講習会というものに参加した。地方のグランドホテルでの一泊研修である。 費用も3万円必要だし、指導者という限りは、スペシャルでアカデミックな研修会かと、 勝手に想像していたのだが、ゴージャスなのはまだ誰も来ていなかった会場の雰…

ここは俺がくいとめる、お前は先に行くニャー

「ここは俺がくい止める。お前は先に行くニャー」という言葉に魅せられて 思わず買ってしまった、猫の吸盤スタンド。 そのキャッチコピーに、過去の記憶が蘇ったからである。 41歳で突然死をした恋人は、いつも私をかばってくれた。たとえば、 車の運転の…

最後の教育

久しぶりに祖母の見舞いに行った息子が、心配そうに言った。 「おばあちゃんと話ができる?苦しそうに顔が歪んで、少しも話をしなかった。」 これは大変とすぐに駆けつけると、母はぽつりと言った。 「来てくれたのが嬉しくて、声を出すと泣いてしまいそうだ…

日野原重明先生104歳フォーラム

ステッキを振り回しながら、舞台中央に立ち止まると、いきなりよく通るバリトンの声で 「ニューエルダリーの歌」を歌い始めた、「日野原重明先生 104歳フォーラム」がすごかった。 57歳の時、ハイジャックされたよど号に乗り合わせ、命が助かって大地を…

フジコ ヘミング ソロコンサート

今日は楽しみにしていた、フジコ ヘミングのピアノリサイタル、指定席が2回の最上階の席しか空いていなかったほど、大ホールが1か月前から満席でした。 最初の曲がプログラムでは、シューベルトのアンプロムプチュだったけれど、弾き始めたのはショパンで。…

一身二生という生き方

伊能忠敬といえば、初めて正確な日本地図を作った人ということぐらいしか知らなかったけれど「人生を2度生きた男」として有名だそうである。 前半生は商人として、後半生は好きな暦学や測量術を学び、測量家として諸国を 回っている。 この生き方を「一身二…

安田善次郎の言葉

骨董の師匠は安田善次郎を、回顧展があれば富山県まで飛んでいくほど、とても 尊敬している。安田善次郎とは、言わずと知れた明治の安田金融大財閥の創始者で、東京大学の安田講堂とか、日比谷公会堂とかを寄付しちゃったりしたひとです。 師匠との縁からお…