想い鳥日記(omoidori`s diary)

日々のつれづれを心のままに、想い人に捧ぐ

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

守られなかった返済日

借金を申し込まれた。 80歳になる知人から、今回で3度目である。 1回目は100万円、2回目は5万円、 そして今回は20万円。 都合のつく金額だし、切羽詰まった様子も気の毒に思い、 すぐに銀行に走って行って、お金を握らせてあげた。 過去2回とも…

神道は宗教ですか。

アメリカ人の知人に質問された。 「日本の神道は宗教ですか。」 即答できなかった私は、さっそく広辞苑で、宗教を引いてみる。 無限、絶対の超人間的なもの、すなわち神仏を保持、信仰し、儀式を行う制度、 また、その教義、 となっている。 そういえば、神…

恋い慕う 想い人 2

5歳年上だった人が、17歳年下になった。 その人が往って22年、 知り合って過ごした年月の2倍以上を、一人で生きてきたことになる。 新採用で始めて赴任した学校で、隣の席の先生だった。 同じ副担任だったため、何でも見習って仕事を覚えた。 「一晩付…

宝石の力

素晴らしく美しい92歳の女性に会った。 老女のイメージを払拭する美しさである。 不思議に思って、しげしげと観察させていただくと、 お洒落とゴージャスさが半端じゃない。 髪も白髪というよりは、金髪に近い栗色で、肌の色も艶やかにメークをきちんとし…

恋い慕う、想い人

存命ならば、今年で89歳になられる。 その方初めてお会いしたのは、もう40年も前、「モーツァルト教会」という 小さなサロンに足を運んだ時のことだった。 大学でフランス語を教えておられるという、端正な身なりのその紳士は、上品で理知的、まるで存在…

片方になった卵巣のように

大学生の時、卵巣の手術をした。 卵巣嚢腫という病名で、右の卵巣が赤ん坊の頭ぐらいに腫れていた。 右の卵巣と卵管を手術によって切除したため、卵の数が半分になり、毎月左右の卵管から交互に行われる排卵も、私の場合は、隔月になると医師からいわれた。 …

クリニャンクールの犬

パリに行ったらクリニャンクールの蚤の市に行くと決めていた。 西洋アンティークの掘り出し物を探すためである。 セーヌ河畔を歩いて、シテ島の駅から一人でメトロに乗った。 らせん状の階段を下りた人通りのすくないメトロの駅は、殺風景で さすがの私も、 …

最低の教師たち その2

クラシック音楽の声楽を習っていたことがある。 この地域では、当時自分こそが一番有名と思っていた声楽教師にである。 月に何回かその教師の自宅に通い、 1時間くらいそのヒステリックなレッスンを受けていた。 ある日のレッスンの時、 その教師がやたらと…

筒抜けの占い師

口のうまい占いのおばさんがいる。 四柱推命を使って、1件2000円で占いをしてくれる。 長い間信頼して、何かあるごとにアドバイスをしてもらっていたのだけれど、 最近、あることにやっと気づいた。 占いに来た人のことを平気で人に話すのである。 「こ…

非常識な店員

昨日、デパートのブティックで古着屋の店員と出会った。 販売しているのは、古着だけではないが、ちょっと出入りが憚られる古びた 風情の古着屋である。 開口一番、 「あ、内に来るお客さんやね。」 ちょっとやめてよね。 おまけに彼女は、こうも続けた。 「…