守られなかった返済日
借金を申し込まれた。
80歳になる知人から、今回で3度目である。
1回目は100万円、2回目は5万円、
そして今回は20万円。
都合のつく金額だし、切羽詰まった様子も気の毒に思い、
すぐに銀行に走って行って、お金を握らせてあげた。
過去2回ともきちんと返してもらっていたので、少しも疑っていなかった。
けれど、約束の17日、電話があったのは午後6時を過ぎていた。
「今日、入る予定のお金がまだなのよ。
土曜、日曜、と二日だけ待って。」
という。
そして、また、月曜日、
「まだ、振り込まれてないのよ。今週中には、必ず何とかするから。」
また、電話は夕方である。
彼女のことだから、きっと返済してくれると思う。
けれど、やはり、何となく気にかかり、連絡を待ってしまう。
そして、こちらから電話をして催促するというのも、なんとなくはばかられる。
17日に返済されるものと思って、こちらも予定をしていた買い物もできない。
やはり、彼女はいい加減だ。
ご主人の分、自分の分、退職金もどっさりもらい、その年だと年金もしっかりあるはずである。息子夫婦も2人もある。
80歳にもなって、他人にお金を借りなければならないとは、いったいどうしたことだろう。
深くは聞かないけれど、しっかりと逆手本にして、
自分はこんな80歳には、絶対にならないようにしよう。
それから、二度と、人にお金は貸さない。