神道は宗教ですか。
アメリカ人の知人に質問された。
「日本の神道は宗教ですか。」
即答できなかった私は、さっそく広辞苑で、宗教を引いてみる。
無限、絶対の超人間的なもの、すなわち神仏を保持、信仰し、儀式を行う制度、
また、その教義、
となっている。
そういえば、神道には厳密な入信規定もないし、明確な協議もない。
あっちこっちの神社には参拝するけれど、何となく近所の神社の氏子だし、
「えーっと、ここの神社って、何をお祭りしてるんだっけ?」
といった程度の知識で手を合わせたりしているだけ。
聖書を読んで、洗礼を受けてなるキリスト教徒には、不思議らしい。
「日本には古来から、八百万の神がある。
釈迦もキリストも日本にくれば、神々の一人にすぎない。」
と言っていたのは、芥川龍之介。
「世の中に本当の真理は一つしかない、その真理に近づく入口は幾つもある。」
というのは、二宮尊徳の言葉。
ひょっとしたら、真理に近づく入口をいっぱい作って、それぞれの入口で手をあわしているだけで、全然本当の真理に近づこうとしていないのかもしれない。
彼の質問に答えるのは、難しいな。
それも、英語ででっせ。